AI実践講座

第1回 第2部 台本

尺の目安: 40分 対象: FIRE民(40〜60代、ChatGPTを少し触ったことがある程度)


オープニング(2分)

第1部、お疲れ様でした。

仕組みの話が続いたので、ここからはガラッと雰囲気を変えて、実際に手を動かしてもらいます。

まず30秒だけ大事な確認です。 今日のワークでは、個人情報・機密情報・実在の顧客情報は入れないでください。 趣味、経験、公開して問題ない話題だけで十分に体験できます。

まずスマホかPCを出してください。 今日はサポートしやすさのため、ChatGPTで統一して進めます。ChatGPTを開きましょう。

(→ 画面を見せながら、ブラウザで開く場合のURLやアプリの場所を案内)

まだアカウントを持っていない方は、隣の方のスマホを一緒に見ていただいてもOKです。 今日は「体験してもらうこと」が目的なので、完璧に準備できてなくても大丈夫です。

開けましたか?

(→ 様子を確認して、だいたい揃ったら続ける)

では、3つのワークをやっていきます。


ワーク①「私の好き」を副業のタネに(12分)

説明(3分)

最初のワークはこれです。

「自分の趣味や好きなことを入力するだけで、AIがビジネスのアイデアを10個出してくれる」

(スライド: ワーク①概要)

「副業」って聞くと、「私には無理」と思う方もいるかもしれません。 でも、今日やってほしいのは「稼げるか」の判断ではなくて、「AIがどんなアイデアを出してくれるか」を見てもらうことです。

自分では思いつかなかった切り口が出てくることが、けっこうあります。 「あ、そういう視点もあるのか」という体験をしてもらうのが目的です。

では、こう入力してみてください。

(スライド: ワーク①プロンプト)

私は[趣味・好きなこと]が得意で、
週に[○時間]くらい自由な時間があります。
この条件で始められるスモールビジネスのアイデアを10個提案してください。

[ ]の中は自分の言葉に変えてください。 趣味は何でもOKです。読書でも、料理でも、散歩でも、歴史の勉強でも。

難しく考えなくていいです。「最近やっていること」でも全然OKです。

実施(7分)

では入力してみてください。どうぞ!

(→ 2〜3分待つ。参加者の様子を見る)

終わった方は、出てきたアイデアをざっと眺めてみてください。 「これ面白いな」「これはないな」「こんな切り口があるのか」という感想が出ればOKです。

(→ いくつか参加者に声をかけてもいい。「どんなテーマで入力しましたか?」)

振り返り(2分)

(スライド: ワーク①出力例)

こちらは実際に「読書・週10時間」で入力したときの出力例です。

AIはいきなり10個出してきましたよね。 自分で「副業どうしよう」と考えたら、ゼロから10個アイデアを出すのに30分かかってもおかしくない。 それを10秒でやってくれる。

大事なのは、この10個が「答え」ではなくて「叩き台」だということです。 10個の中から1個でも「これ面白い」と思えるものがあれば、そこから深掘りしていけばいい。

では次のワークに進みます。


ワーク②「骨組み」を作らせる(12分)

説明(3分)

2つ目のワークです。

(スライド: ワーク②概要)

ブログやエッセイを書こうとしたとき、一番つらいのって何だと思いますか?

「何を書けばいいかわからない」「書き始められない」という「白紙の恐怖」じゃないでしょうか。

これを解消する一番効果的な方法が「構成案だけAIに作ってもらう」です。

最初から文章を全部AIに書かせると、「なんか無機質だな」「自分の色が出ない」となることが多い。 でも骨格——見出しと各項目の説明——だけ作ってもらって、肉付けは自分でやる。 これが一番読み物として良くなります。

では入力してみましょう。

(スライド: ワーク②プロンプト)

「[テーマ]」について、
初心者向けのブログ記事の構成案を作ってください。
見出しは5〜7個で、各見出しに2〜3行の説明も加えてください。

テーマは「最近誰かに話した話題」や「自分が詳しいこと」で大丈夫です。 旅行の体験談でも、子育てで気づいたことでも、趣味の話でもOKです。

実施(7分)

では入力してください。どうぞ!

(→ 2〜3分待つ)

終わった方は、出てきた構成案を見てみてください。 「この見出しは確かにある」「これは自分だったら違う言い方をするな」という感想が自然と出てくると思います。

その「違う言い方」こそ、あなたらしさです。 AIの骨格に、自分の言葉で肉付けしていけば、完全オリジナルの記事になります。

振り返り(2分)

(スライド: ワーク②出力例)

こちらが「家庭菜園の始め方」で入力した出力例です。

見出しが5〜7個、各項目に説明まで付いてる。 これ、一から自分で書こうとしたらどれくらい時間かかりますか?

「書くのが大変だから発信できなかった」という方も、このやり方なら一気にハードルが下がります。

では最後のワークです。これが今日一番の目玉かもしれません。


ワーク③ ロールプロンプトの魔法(12分)

説明(3分)

3つ目のワークは「ロールプロンプト」という技法です。

(スライド: ワーク③概要)

AIに「役割」を与えると、出てくる答えの質が劇的に変わります。

たとえば「旅行の計画を立てて」とだけ言うのと、「あなたはプロの旅行プランナーです。旅行の計画を立ててください」と言うのでは、答えが全然違う。

今日は実際に2回送ってもらって、比べてみます。

まず「Step 1」として、普通に質問してください。 次に「Step 2」として、冒頭に「あなたは敏腕編集者です。」を加えて、同じ質問をもう一度送ってください。

質問の内容は何でもOKですが、さっきワーク②で作った構成案の「書き方アドバイスを求める」というのがやりやすいです。

例えばこんな感じです。

【Step 1】
初心者が家庭菜園のブログを書く場合、読者を引き込むコツを教えてください。

【Step 2】
あなたは敏腕編集者です。
初心者が家庭菜園のブログを書く場合、読者を引き込むコツを教えてください。

自分のテーマに合わせて変えてみてください。

実施(7分)

Step 1をまず送ってみてください。

(→ 1〜2分待つ)

回答が来たら、次にStep 2を送ってください。冒頭に「あなたは敏腕編集者です。」を追加して、同じ質問を送ります。

(→ 1〜2分待つ)

2つの回答が並んだら、見比べてみてください。 どのあたりが違いましたか?

(→ 参加者に感想を求める。「具体的になった」「専門用語が出てきた」「厳しくなった」などの反応が出ればOK)

振り返り(2分)

(スライド: ワーク③ビフォーアフター)

こちらが実際の比較例です。

ロールなしの回答は、教科書的というか、誰に向けても言えるような一般論になりやすい。 ロールありの回答は、役割に引っ張られて具体的・実践的になる。

これがロールプロンプトの効果です。

「役割を与える」というのは、AIに「その立場で考えてください」とお願いすることです。 編集者だけじゃなくて、「経験豊富なファイナンシャルプランナー」「厳しいコーチ」「優しい先生」——何にでも応用できます。

慣れてきたら、自分が欲しいアドバイスに合わせて役割をカスタムしてみてください。


第3部へのブリッジ(2分)

3つのワーク、お疲れ様でした!

どうでしたか?「思ったより簡単」「こんな使い方があるのか」と感じてもらえたら嬉しいです。

(→ 感想を軽く聞いてもOK)

ただ、AIを使ううえで「やってはいけないこと」もあります。 個人情報や機密情報をそのまま入力してしまうと、思わぬリスクがある。

第3部では、安全に使うためのお約束を確認します。 「怖い話」ではなく「知っておくと安心な話」なので、最後までお付き合いください。

(スライド: 第3部へのブリッジ)

では、少し休憩を取ってから第3部に入りましょう。5分ほどお時間をいただきます。